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ニュージーランド外相  チベット人政治犯との接見実現出来ず

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2001年6月2日
北京(AFP)

スポークスマンは2日、チベットを訪問中のニュージーランド・フィル・ゴフ外務大臣は、中国当局と人権問題に関する話し合いの場を持つことが出来たものの、チベット人政治犯との接見は実現できなかったと述べた。

外相はチベット人政治犯との接見を要求したが、中国当局はこの要求を受け入れなかったと、このスポークスマンはAFPにチベットからの国際電話で伝えた。

また、自治区の官吏はこの理由について、公式の説明をいっさい行わなかったとのことである。

「中国統治が半世紀に渡って続いているチベット自治区を訪問中のゴフ外相は、現地で自治区の官吏や国会議員と会談を行い、チベット人の母国語の自由権といった地域的問題や人権問題について話し合いを行った」とスポークスマンは続けた。

ゴフ外相は、中国の外相にあたる外交部長の唐家センの招聘を受け、先月28日にニュージーランドを出発。その後、今月の3日にチベットの主要都市ラサから香港入りの予定である。

出発前の会見では、「チベットの現状を直接判断し、中国当局とチベット人の人権問題に関する対話を継続する良い機会だ。アムネスティ・インターナショナルとフレンズ・オブ・チベット双方の呼びかけで、今回の中国側からの招聘に応じた。」とゴフ外相は語っている。

今年2月、ロンドンを拠点とするチベット・インフォメーション・ネットワークは、チベット人政治犯の数は、1999年1月では538人であったが、現時点では266人と減少している、と報告している。

一方、今週はじめの国営中国日報の報道では、チベット自治区における政治犯の数は100人前後と発表された。